WordPressベースのWEBサイトを構築する場合、いろんな手順はありますが基本はローカル環境でテストデータもしくは本チャンのコンテンツドキュメントを固定ページや投稿に流し込んでから、テンプレートをゴリゴリ書いていき、実際に閲覧チェックしていただける段階でサーバーへアップして公開用の調整(たとえばテンプレートファイル内のURLを書き換えたりといった作業)をしていくのが大まかな流れとなってます。
で、テンプレートファイル内で使用する画像や動画などのメディアについてはWordpress以外のディレクトリに置いておいて直接リンクを張ったりすることもありますが、記事や固定ページ内で使用するものはメディアライブラリに登録してから貼り込むのが基本ですよね。
こいつがローカル環境からサーバーへとアップロードする際になかなかの曲者で、単純にメディアライブラリに収められたメディアが保存されるディレクトリ「/wp-contents/wp-uploads」とかをFTPでアップロードするだけではサーバー側のメディアライブラリを開いても何も表示されません。
メディアライブラリ内に表示される画像はリアルアイムにディレクトリ内を見に行ってくれてるものじゃなく、あくまでもデータベース上に登録されているファイル情報によって整理されてるだけなんですよね。
それに、メディアアップロードの機能には最大ファイルサイズの制限とかもあって(2MBとか20MBとか)、これ以上のサイズを一発で送り込もうとするとPHPの設定php.iniを書き換えたりしないといけないといった手間もかかります。
数点~数十点の画像をアップするだけなら、サーバー側でのサイト公開時点であらためてメディアライブラリのファイル送信機能などを使ってアップロードしてリンクを調製するなどして公開すればいいんですけど、これが数百点の画像をアップロードしなおさなければならないということになるとちょっと大変な作業になります。
今回は既存サイトの移設・リニューアルということで登録済みの画像データは600点を超える量もあり、既にサーバー側へもアップロード済みだったので、できればそのまんまをメディアライブラリ側で認識してほしいなぁと。
で、ググったりしていろいろ調べたところ、下記のサイトでご説明していただいてる「Media from FTP」というプラグインがまさにその要望に応えてくれそうだったので早速試してみました。
プラグインの取得や有効化までの手順については下記のサイトなどに詳しく解説されてますのでそちらをご一読を。
使い方はカンタン!
プラグインを有効化させたら表示される「検索&登録」をクリックすると、デフォルトで「wp-contents/wp-uploads」のディレクトリ内の画像データをざざーっとスキャンして一覧表示してくれます。
下記では608枚のメディアファイルがFTPでアップした指定フォルダ内に保存されていることを認識してくれています。
必要なファイルにチェックを入れたら上部の「メディアを更新」ボタンを押すと取り込み作業を開始してくれます。
取り込みが完了したファイルを順次リスト化していってくれるのと同時に上部のプログレスバーに進行具合を表示してくれるので、どれくらいで完了するのかもわかりやすいです。
無事に全部取り込み終わったら、下図のように参照するファイルはフォルダ内にもうないことを示してくれます。
このほか、「設定」画面では定期的なフォルダ内のメディアファイルチェックをスケジュール化できたり、履歴を残したりといったカスタマイズもできるようになってますので、FTPによるファイルアップロードを頻繁に行ったりする場合には便利な機能かもしれませんね。
詳細は上記のサイト、もしくはプラグイン作者さん(Katsushi Kawamori氏)の以下の公式サイトページの解説をご覧ください。